不妊不育治療はシュレディンガーの猫だと思う夫婦の回顧録

30代妻と40代夫が不妊不育治療に挑むも心が澱むアリサマをお知らせします。

杉山産婦人科新宿(初診) 子供らに花束を 年寄りにゆりかごを

経緯

2015年12月から2年間、小田急線・梅ヶ丘駅にある不妊治療では有名処の梅ヶ丘産婦人科に通っておりました。

その間、たっつみー先生(以降、ムーン先生という)指導のもと、なんと4回も妊娠する機会を得ましたが、全て9wまでに初期流産という残念な結果に・・・。この時の経過については、いずれ纏めたいと思っておりますが、なぜムーン先生と呼んでいたかだけご説明。診察の際の第一声がいつも難しい表情で「ムーン、あんまり良くないね」だったから。

笑顔で「順調だね」って言われた記憶ないな。ムーン、ムーン。

上手くいかないならやり方を変えるしかない

2018年4月、新宿にある杉山産婦人科に転院。本当はもっと早く転院する予定だったのですが、「これが梅ヶ丘での最後!」と意気込んで行ったAIHが見事に着床、しかしその後、撃沈。2017年12月、5回目の流産が確定し、自然排出及び治療再開待機期間と不育症検査(2回目)を経ての初診となりました。

なぜ杉山産婦人科?仕事帰りに胚移植

私達夫婦はフルタイムで働く会社員。そのため、平日は夜18時以降も受診してくれて土日祝もOK!『あなたの仕事と治療の両立をサポートします』と通勤の最寄り駅である新宿にOPEN(オーペン)した杉山産婦人科は、私達に「丁度良さげ」の病院だったのだ。これでいいのだ。

元々、不妊治療界隈では有名な病院ですし、説明会で杉山理事長が笑顔で話されていた『仕事帰りに胚移植!』というなんとも受け手の感情表現が難しいキャッチコピーにも正直惹かれました。

擦れっ枯らしの不妊様夫婦でっせ

杉山産婦人科の記念すべき初診は、たかみー先生でした。物腰柔らかく丁寧な感じの先生でしたが、「なんだか慣れてないな」というのが第一印象。受診前にHPで前大学教授ってプロフィールを見て、「現場を知らんのでは!?」と変な先入観を持ってしまったのが良くなかったのかも。

梅ヶ丘からの紹介状や杉ウィメンズでの検査資料、初診の問診票に過去の経緯や結果を書いているのにやたらといろいろな検査を進めてくる。ノルマでもあるんかい!!

たかみー:感染症各種検査しましょう。

 「(心の声)ちゃんと1年以内の有効な結果を出してるから不要だよね。」

たかみー:フーナー検査しますかね。

 「(心の声)必要ないしょ。結果の資料あるよね。」

たかみー:卵管造影検査もやりますか。

 「(心の声)それも必要ないしょ。ってゆうか前回AIHで妊娠したからね。」

 こちとら流産5回、擦れっ枯らしの不妊様夫婦でっせ。もういいゼって思いながらも、心の中ではタメ口を実際の返答は丁寧語を(子供らに花束を 年寄りにゆりかごを THEBOOMのリズム)で対応した次第。

 そして、極めつけが、『流産を5回もしているなら、他院ではやっていないオリジナルの不育症検査がある。特別な項目がありオススメだがどうしますか?』と宣うではないか!

医大ティ下先生と杉ウィメンズのすぐぅい先生、不育症の両巨頭医師が導き出した検査結果を前に当院オリジナル検査ですとー。「少し検討してみまーす。」とあきらかにあきれごえ(THE ORAL CIGARETTES)で対応してしまいました。

尚、誘惑と脅迫観念から後日この検査(th1/th2比率・タクロリムス・プログラフ投与のやつ)は受けるんですけどね。たかみー、あの時はスノボ選手みたいな返答してすいません。反省してまーす。

そんなこんなで先ずはAIHから始めたい旨希望を伝えたことろ、リセット10日後の来院予約を命じられ、杉山産婦人科新宿での初診は終了したのでした。

 

つづく