不妊不育治療はシュレディンガーの猫だと思う夫婦の回顧録

30代妻と40代夫が不妊不育治療に挑むも心が澱むアリサマをお知らせします。

杉山産婦人科新宿 受診3回目(1周期目D12)信じるものに救われる

受診3回目(1周期目、D12)

前回から2日後、卵胞の成長確認の為に受診。今回の先生は板ちゃん。前回たかみーは『排卵しちゃう可能性が高いよ』なんて言っていたが、板ちゃんの診察結果は『まだ排卵しておらず成長中』とのこと。

「やっぱりねー、なにが本日がAIHに一番適した日だよ。危ぶねー、アブね、あぶねー」(片桐仁)を脳内リピート。

お医者様の言うことに従うことは大事ですが、やはり信じるべきは自分自身の判断です。信じるものに救われる(谷村有美)です。JI-BOONです。

さて、板ちゃん曰く『今回が当院での初めてのAIHですので、過去の経過がない。その為、実施日の判断が難しい。成長サイズからすると2日後の可能性が高いと思う。でも先に内診で卵の有無を確認してからのほうがより確実だがどうしますか』と正にこちらが求めていた提案をして下さった。

そうそう、この慎重さこそ私たちが求めていたもの。人間の体はテキスト通りにはいかないもの。そうはいかんざき。たかみーの診断通りにしていたら…。ねー。

なお、本当はこの日の先生は最初、板ちゃんじゃなかったんですよ。私達のひとつ前に呼ばれていた患者さんが先生とバトルを始めたようで、内診した先生と説明する先生が別の人になっちゃったんです。

論争の内容は移植日に関すること。

医:胚の成長と子宮の状態が一致していないので、今日の戻しはなくなった。

患:折角仕事を休んで来たのに戻せないなんて理解できない。

的なやつです。胚移植あるあるですね。両者イライラ度合いのヒートアップが待合室を凍らせてたなー。(正に初期胚移植が凍結胚移植になった模様です。上手い!)

「まあまあそんなに熱くならずに。往々してあるんですよこうゆうこと(笑)やはり治療と仕事の両立は大変だ」

「もっと親身になって患者さん目線でやさしく伝えないと!そんな上から目線で言われたら私だって反発ちゃいますよ。ちなみに反原発って意味じゃないですよ(笑)」

と頭の中でレフリー(和田 良覚)役を演じてました。

先生はこの戦いでお疲れになったようで、私達の受診は急遽、部屋が変わり板ちゃんになったようなのです。

内診した先生と説明する先生が違うって大丈夫なのかと今回も少しだけ不安感をもったが、結果オーライで梅ヶ丘より10,000円お高い!杉山でのAIHの実施予定日は2日後にほぼ決定と相成りました。

 

つづく

 

 

杉山産婦人科新宿 受診2回目(1周期目D10)それはそれでビューティフル

受診2回目(1周期目、D10)

リセットから10日後に来いとの命を受け、ゴールデンウィーク目前の2018年4月下旬、夫婦共々、気分も新たに再来訪。今回も前回同様たかみーだった・・・。「現場知らずの学者先生か」との偏った見方、そう偏見(RIZEのベーシストKenKenではない)が私の頭の中を支配(小泉元総理が感動した!と担ぎ上げるものではない)する。

ホルモン値、卵胞サイズから人工授精の施術日を調整。たかみー曰く、『2日後の排卵でほぼ大丈夫そうだから、その日にしましょう』との提案を受ける。「いやいや卵胞まだ小さいって。ホルモン値は梅ヶ丘では測らんから比較出来ないが、卵胞は過去の実績から確実に小さい!2日後はないわー。これだから教授先生は困るよ」と心の中で悪態をつく。

さてどうしたものか、夫にパス。しかし、「それは見方が甘いな、早くても3日後、たぶん4日後が排卵日だと思います。根拠は自分の体のことは自分が一番分かるからです!」と排卵したことがない夫がお医者様の大先生に向かって、妻の体の状況を代弁することは許されない。

結局、「タイミングとの併用も考えてますし、もし排卵してしまったらそれはそれでビューテフル」(AL)とか、「んんどうかなぁでもとりあえずは、様子をみてほしいよー」(back number)と、ボンヤリとした受け答えを繰り返した結果、目の奥が笑っていないたかみーより、『排卵してしまっても責任は持てないが2日後再受診OK』を取り付けた次第でした。

そして、クラミジア、AMH卵巣機能をみる重要なホルモン、TSH甲状腺ホルモン/抗TPO抗体の検査は最新の情報が知りたいとのことで実施が決定。「前院での資料があるのでイラン・イラク戦争なのでは?」との前回からの邪念が消えませんでしたが、最新の数値と言われては断る訳にもいかず、「やりますか・・・」とやりたくない気持ちを全面に出した大人げない声で返答。

なお、梅ヶ丘産婦人科では聞いたことがなかったビタミンD数値検査については、「是非是非やりたいです!!」と食い気味に依頼。「ビタミンD数値楽しみだなー。なにがどう影響するのか知らんし、飲んでいるサプリにもビタミンDって入ってたと思うので、悪い数字は出ないとはずだけどなー」なんて呑気に考えていたこの時。

実際には数値ボロボロだったな。サプリにビタミンD入ってないし。卵子精子・妊活・不妊そして不育にもビタミンDは重要らしいです、本当に。飲んでますビタミンD。泣きたくなるほど嬉しい日々のために(クリープハイプ

 

つづく

杉山産婦人科新宿(初診) 子供らに花束を 年寄りにゆりかごを

経緯

2015年12月から2年間、小田急線・梅ヶ丘駅にある不妊治療では有名処の梅ヶ丘産婦人科に通っておりました。

その間、たっつみー先生(以降、ムーン先生という)指導のもと、なんと4回も妊娠する機会を得ましたが、全て9wまでに初期流産という残念な結果に・・・。この時の経過については、いずれ纏めたいと思っておりますが、なぜムーン先生と呼んでいたかだけご説明。診察の際の第一声がいつも難しい表情で「ムーン、あんまり良くないね」だったから。

笑顔で「順調だね」って言われた記憶ないな。ムーン、ムーン。

上手くいかないならやり方を変えるしかない

2018年4月、新宿にある杉山産婦人科に転院。本当はもっと早く転院する予定だったのですが、「これが梅ヶ丘での最後!」と意気込んで行ったAIHが見事に着床、しかしその後、撃沈。2017年12月、5回目の流産が確定し、自然排出及び治療再開待機期間と不育症検査(2回目)を経ての初診となりました。

なぜ杉山産婦人科?仕事帰りに胚移植

私達夫婦はフルタイムで働く会社員。そのため、平日は夜18時以降も受診してくれて土日祝もOK!『あなたの仕事と治療の両立をサポートします』と通勤の最寄り駅である新宿にOPEN(オーペン)した杉山産婦人科は、私達に「丁度良さげ」の病院だったのだ。これでいいのだ。

元々、不妊治療界隈では有名な病院ですし、説明会で杉山理事長が笑顔で話されていた『仕事帰りに胚移植!』というなんとも受け手の感情表現が難しいキャッチコピーにも正直惹かれました。

擦れっ枯らしの不妊様夫婦でっせ

杉山産婦人科の記念すべき初診は、たかみー先生でした。物腰柔らかく丁寧な感じの先生でしたが、「なんだか慣れてないな」というのが第一印象。受診前にHPで前大学教授ってプロフィールを見て、「現場を知らんのでは!?」と変な先入観を持ってしまったのが良くなかったのかも。

梅ヶ丘からの紹介状や杉ウィメンズでの検査資料、初診の問診票に過去の経緯や結果を書いているのにやたらといろいろな検査を進めてくる。ノルマでもあるんかい!!

たかみー:感染症各種検査しましょう。

 「(心の声)ちゃんと1年以内の有効な結果を出してるから不要だよね。」

たかみー:フーナー検査しますかね。

 「(心の声)必要ないしょ。結果の資料あるよね。」

たかみー:卵管造影検査もやりますか。

 「(心の声)それも必要ないしょ。ってゆうか前回AIHで妊娠したからね。」

 こちとら流産5回、擦れっ枯らしの不妊様夫婦でっせ。もういいゼって思いながらも、心の中ではタメ口を実際の返答は丁寧語を(子供らに花束を 年寄りにゆりかごを THEBOOMのリズム)で対応した次第。

 そして、極めつけが、『流産を5回もしているなら、他院ではやっていないオリジナルの不育症検査がある。特別な項目がありオススメだがどうしますか?』と宣うではないか!

医大ティ下先生と杉ウィメンズのすぐぅい先生、不育症の両巨頭医師が導き出した検査結果を前に当院オリジナル検査ですとー。「少し検討してみまーす。」とあきらかにあきれごえ(THE ORAL CIGARETTES)で対応してしまいました。

尚、誘惑と脅迫観念から後日この検査(th1/th2比率・タクロリムス・プログラフ投与のやつ)は受けるんですけどね。たかみー、あの時はスノボ選手みたいな返答してすいません。反省してまーす。

そんなこんなで先ずはAIHから始めたい旨希望を伝えたことろ、リセット10日後の来院予約を命じられ、杉山産婦人科新宿での初診は終了したのでした。

 

つづく